BC州の店内飲食は営業再開出来るの?【現状は難しい状況です】

カナダ生活

こんにちは、たんみか🌻です。

現在もコロナウィルスの影響で活動に制限が多くされていますが、
今週よりカナダのBC(ブリティッシュコロンビア)州は
経済活動再開の第2段階に入り、
少しずつ自粛前とは異なった”新しい生活スタイル”を
取り戻しつつある様に感じます。


しかし!!!!!

実際のところ
そう簡単にいくはずはなく、

レストランやカフェの店内飲食を
楽しみにしていた方々には
残念なお知らせですが、
ほとんどの飲食店は営業再開が
まだ難しい(出来ない)状況にあるようです、、。


そこで今回は
なぜ飲食店の営業再開が難しいのか?
ということをまとめていきたいと思います。



この記事は

🌻現在カナダBC州に在住で飲食店で勤務している方
🌻これからカナダ渡航を予定していてどの程度経済再開しているのか知りたい
🌻飲食店の営業再開がなぜ難しいのか知りたい


という方向けに記事を執筆していきたいと思います。


それでは早速本編参りましょう!!!





なぜ飲食店(店内飲食)営業再開が難しいの?

 

以前この様なツイートをしたのですが、

理由は一言で表すと

規制が厳しいからです。


どの程度厳しいかを
次項目で説明していきたいと思います。

 

 

規制とは?

飲食店オーナー始め、
その他ビジネスのオーナーは営業再開する為に
Work BC Safeのホームページに記載のある
COVID-19 Safety Plan
に従う必要があります。

この計画がとっても厳しいのです。


次項で内容をご紹介していきたいと思います。

 

COVID-19 Safety Planとは

WorkSafeBCサイト内にある
COVID-19 Safety Planは6ステップに分かれています。

内容は9ページにも及ぶとても長いものだったので
ここでは簡単に要約して紹介していきます。(下記リンクよりアクセスできます)
https://www.worksafebc.com/en/resources/health-safety/checklist/covid-19-safety-plan?lang=en

ステップ1:職場の感染危険度がどの程度あるのか精査する

まずは職場のどの部分に
感染リスクが高い部分があるのかを洗い出す必要があります。

この行動は、
再オープンしても常に危険度がないかを調べ続ける必要があるとのことです。

(例)
🌻休憩室や製造ライン、会議室など人が集まる場所はどこか?
🌻どの仕事がお客さんや同僚以外の人、または人々と接近する必要があるのか?
🌻どの機械や道具を同僚と共有しなければならないのか?
🌻ドアノブやエレベーターのボタン、電気のスイッチなど頻繁に多くの人が触れる場所はどこか?

などです。

 

 

ステップ2:感染リスクを減少させる為の対策を実施する

各ビジネスオーナーは
感染リスクの危険を最小限に抑える対策を実施する必要があります。

【社会的距離の維持を徹底する】
🌻シフトの人数削減や可能であれば在宅勤務へ移行
🌻トイレやエレベーター、休憩室、その他人と接近する狭いエリアには人数制限を設ける
🌻シフトをグループ分けして同僚同士でも可能な限り多くの人との接触を避ける
🌻同僚やお客さんに対しても2mの社会的距離をとれる対策を実施する

 

【万が一社会的距離がとれない場合】
🌻パーテーションやプレキシグラス(plexigrass)を使用してお客さんとの間に仕切りを作る必要がある。(各テーブルごとに設置が必要)
🌻
医療用ではないマスクを着用する必要がある。
🌻お客さんとの距離が更に近い場合はPPEの使用が必要

※PPEとはPersonal Protective Equipmentと個人防護具の事を指し、
マスクやグローブ、下記写真の様な顔面シールド等も含まれます。

 

【常に衛生面に気をかける】
🌻従業員の目の届く、簡単にアクセス出来る場所に手洗い用のハンドソープやサニタイザーの設置。従業員はこまめに手を洗う必要がある。
🌻人が触れるありとあらゆる場所を正しく掃除する為に従業員へのトレーニング、道具の供給
🌻不必要な道具や機器は職場から取り除く

 

 

ステップ3:感染リスク削減の為のポリシーを作成する

感染疑いのある従業員がいた場合の対処の仕方、
安全な職場を維持する為にポリシーの作成が必要となります。

(例)
🌻過去10日以内にコロナウィルスの兆候が1つでも該当する従業員は自己隔離を必ず行う必要がある。
🌻コロナウィルスの兆候があるお客さんの受け入れお断りのポリシー
🌻自己隔離はBC州Health officerの指示を従い行う。       など、、、


在宅勤務の従業員を抱えているビジネスオーナーは
在宅勤務者向けのポリシー作成も必要とのことです、、、。

 

 

ステップ4:トレーニングポリシーの作成

ステップ3のポリシー作成後、
そのポリシーを正しく、正確に従業員へ伝達するための
トレーニングポリシーの作成も必要です。

(例)
🌻人数制限のルールのトレーニング
🌻正しい手洗い方法のトレーニング
🌻ウィルスの兆候を持ったお客さんは立ち入りを断る旨を記載した案内をメインエントランスに置く。

※再オープン前にWorkSafeBCの方を呼んで検査が行われるのか、抜き打ちでくるのかというのは定かではないのですが、その際オーナーのみならず従業員に対して質問するとのことなので従業員全員がポリシーの理解が必須となります

ステップ5:オープン前の最終確認、必要であればその他ルールを加える

ビジネス形態・お店により異なりますが、
従業員へのトレーニングを行っていく上で
まだ安全ではない点や改善点が見つかった場合は
ここで見直す必要があります。

 

ステップ6:作成したポリシーが正しく稼働しているか、改善点があるか常に精査する

ステップ6は再オープン後のプランになります。
感染リスク削減の為のポリシーが正しく稼働されているか、
従業員1人1人が理解をして仕事が出来ているかといったことを確認し、
万が一改善が必要であれば再オープン後も見直していく必要があるとのことです。

その他飲食業の制限

上記でビジネス(全てのビジネスに該当)を再オープンする為の
6つのステップをご紹介しましたがとにかくやらなければいけないことが
たくさんありますよね、、、、。

しかし、
飲食店経営者の方には更に制限が課せられているのです。

🌻飲食店のキャパシティ50%のみしかオープン出来ない
🌻1つのグループ客は最大6人までの受け入れのみ
🌻(万が一お客が感染した場合に備えて)可能であれば1つのグループ客の1人から連絡先を聞いて30日間保存する。

ここまで読んで頂ければ
冒頭にお伝えした規制が厳しいという理由を
理解して頂けたかと思います、、、。




 

規制が厳しいだけではない、その他の問題

先日このような記事を見つけました。

https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/bc-businesses-delay-reopening-1.5576747

 

 

 

上記記事は
BC州で飲食店や美容院を経営する数人のオーナーにインタビューをした記事なのですが、
規制以外にもその他の問題で再オープンが出来ないと答えている方々がいました。

それは、

”感染リスク危険を避ける為の品が品薄の状態で手に入らない”

”再オープンに必要な品が高すぎる”

とのことでした。


美容院のオーナーは
美容師が必要な機器(ハサミやカーラーなど)を清潔に保つための
消毒液が入手困難でオープン出来ないとも記事にありました。


まとめ

今回はBC州の飲食店再開の現状についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

この様な現状から
飲食店の再オープンが認められた現在でも
すぐに稼働するのは半数以上の飲食店では難しいのではないかと
私は思います。


BC州の対策は、
安全面をとにかく第1にした施策であり、
在住している身からすると
安心感を覚えるのは事実です。

しかし、
再オープンがすぐに出来ない状況にあるオーナーは
財源が少ない自営業の方々が大半だと思うので
経済の影響も計り知れないと痛感しています、、、。



ただ上記紹介したWorkSafeBCのプランは
今後変更の可能性があるとのことなので
今をとにかく乗り切って
1日でも早く”新しい日常”に戻ることを願います。


自粛生活も長引いており、
緊張感が緩んでくる時期かもしれませんが、
お互い健康には充分気を付けましょう😖!

それでは今日はこのへんで~
たんみか🌻


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました